「胎教」とネット検索をすると、色々な方が持論を語っていらっしゃいます。
なかなか面白そうなトピックですが、1,2サイトをネットでざっと見て、じゃあ「胎教」した方がいいのね!即行動!
…とは、さすがになりません。
何冊か「胎教」に関する本を読んでみて、自分メモをこの記事に加筆していきたいと思います。
まずは、歴史が長く、その道の権威の「七田チャイルドアカデミー七田式」で有名な七田真さんや、そのお弟子さんの書籍の一つを、読んでみようと思いました。
「驚異の胎教」という七田真さんが平成5年に初版された本を(まあまあ古い 笑)をピックアップ!
最近発行された本もあるのに、なぜかこれ…いや、どんどん色々な本を読んでいきたいので、とりあえずここからスタート!
1冊目「驚異の胎教」 七田眞著
2時間ほどで読破できるくらいの読みやすさでした。
妊娠する前の食事や、水の摂取の仕方から、胎児の育つ環境、妊娠中の語り掛け、そして幼児教育について幅広く書かれています。
「驚異の胎教」この本で一番印象に残ったのは…
子どもは受胎したその瞬間から、母体の生命の気、意識の波動を受けて育っている。胎児に送る両親の波動が、子どもの未来に決定的な役目を果たすことがあるのです。 出典:驚異の胎教 七田真著 p17,18
母子はつながっていて、胎児は天才。
何か教え込むのではなく、両親が愛情をもって胎児の頃から子どもに話かけたり、本を読んだりしてあげると、それをしっかり胎児は吸収するそうです。
カリフォルニア大学は、胎児教育で育った赤ちゃんの頭には、プロトブレイン(原型脳細胞)という、普通の赤ちゃんにはない余分の細胞をもって生まれると発表しています。これは普通の赤ちゃんでは誕生時に消えてしまうエキストラの細胞だといっています。この細胞を持った赤ちゃんは、とても吸収力のいい頭をもって生まれてきます。胎児教育は胎児の頭にそのような違いを生むのです。 出典:驚異の胎教 七田真著p101,102
「驚異の胎教」によると胎教に意味はある?
ということで、冒頭の「胎教に意味はあるのか」という疑問には…
七田式の考え方によると、YES!のようですね。
2冊目「内なるドクター」 マクギャレイ医学博士著
もう一冊読みました。エドガーケイシー療法をはじめとする、ホリスティック医療で有名なグラディス・テイラー・マクギャレイ医学博士著の本にも以下のように書いてありました。
妊婦の思考、感情や霊的態度が与える影響・・・子どもがお腹にいる時期に、両親がどのように感じ、考え、話し、行動しているかが、赤ん坊がどんな子になるのか、どのように人生を生き抜くかまでも左右する 「内なるドクター」グラディス・テイラー・マクギャレイ医学博士著
たった一文だけですが、インパクトがある文章をピックアップしました。
妊娠中の自分自身の学びや、英語での話しかけ等の胎教は、もしかすると効果があるのかも!
でも、もし思考が伝わるとしたら、、ちょっと怖い!
「妊娠中に、あの店員さん嫌な感じだわ~」と思ったら、生まれた子供も同じようなことを感じたりして~
なんて思ってしまいました(笑)
3冊目「習いごと」取り扱い説明書。親の「よかれ」はほんとうか? 石川憲彦
3冊目のこれが一番私にはしっくりきました。一人の方だけでなく沢山の専門家の方の投稿によって成る「ちいさい・おおきい・よわい・つよい」という、子育てをしている親向けの定期刊行本です。
その中の一冊「習い事」取り扱い説明書。を読んでみました。
著者(編集協力者)の一人石川憲彦氏の投稿の中の記述を参考にしています。
(ここでの胎教は「豊かな感性を育むために音楽を聞かせる」という胎教のことについて書います)
「情緒の安定・感性の育成」には「ジャズ」…と言われてるけど、実は「指しゃぶり」だって同じように「安定した情緒と豊かな感性」育むよ。
それについてどう思うか、石川先生は読者に語りかけています。
「感性」「情緒」というのは矛盾を抱えた言葉なんですね。そして曖昧。
なぜかばっさり切られた気分になりました(笑)
私がもし「情緒ってなに?どんなものが豊かな感性よ?」って聞かれたら答えられない・・それなのに「胎教」大事なのかも!やってみようかな?とはよく言えたもんです(笑)
自分で言うのもなんですが、浅はかな感性を持った人間です(-_-;)
ちなみに、どうしても胎教にこだわる人には「親の好きな音楽がいちばんの胎教」とのこと。
英語胎教をしたいお母さんは、自分の好きな洋楽を聞くのがいいのかな?
親がいい気分にならなければ、こどもにいいわけないのです。「習い事」取り扱い説明書 「児童精神神経科医 石川憲彦著
4冊目 胎児はみんな天才だ ジツコスセディック
今は絶版となっている昭和61年初版発行の古い本です。アマゾンのレビュー評価が高いので中古で購入して読んでみました。
筆者は4人姉妹を胎教した母親。この方の胎教は、音楽や英語だけではありません。アルファベット、数、自然界のことや社会についてなど、ありとあらゆることをお腹の子に教えるスタイルでした。
繰り返し「愛情が大切」と主張していて、愛情たっぷりに子どもの幸せを願いつつ、胎児のうちから良質な情報を大量にインプットしてあげた結果、4姉妹全てがIQ160の天才になったそうです。
脳の仕組みや動物実験結果、様々な国々で大昔からお腹の子に話しかけたり胎教のようなことを行ってきたという事実等、読み物としては面白かったです。
実際の胎教スケジュールやフラッシュカードの作り方など細かく書いてあり、これをもとに実践する人もいるかもしれません。
随分前の本ですから、きっと4姉妹は既にだいぶ大人ですよね。
プライバシーのこともあるでしょうから公開はしていないのは当然だと思いますが、どんな素敵な大人に成長したのでしょうね。その後が気になるところです。
ちょっと英語胎教からはずれましたが、英語胎教に応用してもよいでしょう。
5冊目 0~3歳はじめてのことば 小林哲生
外界からの音はある程度大きい音でないと胎児の耳には達することはない一方、母親の声は、喉から骨や筋を通じて直接伝わるた胎児の耳に届くとのこと。
米・ノースカロライナ大学で行った実験によると、胎児が母親の声を覚えていた可能性が考えられるそうです。(ただし父親の声を覚えている兆候はなかったとのこと)
母親の声を覚えるメリットは、出生後、雑音の多い環境の中で、ことばに注目する土台を提供できることだと考えられています。
中略
言語を学ぶための基礎がこの時期から始まっていることは、驚くべきことです。
出典:0~3さいはじめてのことば 小林哲生著
「お母さん」がお腹の赤ちゃんに声をかけたり、本を読んであげるというのは「あり」といえそうです。
もちろん英語胎教をするのであれば、お母さんご自身が英語の本を読んであげる必要があります。
ちなみに、フランスの言語学者アルフレッド・トマティスは、「胎児は母親の言葉を空気振動音としてではなく、身体的反響音として聞いており、その声を聴いて言語を学んでいく。胎児期に言葉の刷り込みが行われる」と述べているそうです。
おわりに
「胎教」の定義は広いですね、音楽胎教やら英語胎教やら本格的な文字や数等の学習まで…。
これまでにわかったことは…共通するキーワードは「愛情」
胎教は何かを教え込むというイメージを持っていましたが、実は親子の絆を深めるための時間のようです。
つまり、天才児に育つように、英語バイリンガルに育つようにと期待することではなく、
母親になる準備期間にたくさんの愛情を注ぐ練習をするようなことなのかもしれないなあ…
とぼんやり思ったのでした。
最後までお読みいただきありがとうございました!
Thank you!